平成2年6月、地球環境関西フォーラムが産学公の参加によって設立され、その中に地球環境100人委員会がつくられた。その成果はまず「アクションアログラム」(平成4年6月)として公表され、地球環境問題への積極的な取組みの行動指針が示された。これについての実践状況アンケートが平成6年に実施され、各企業・自治体の「大量生産・大量消費のライフスタイルの見直し」への取組みが活発で、「国際強力」への取組みも次第に広がっていることが報告されている。このフォーラムの「アクションプログラム」公表に次ぐ第2のステップは、企画委員会(委員長・矢吹萬寿大阪府立大学名誉教授)の下に、政策;国際環境;エネルギー・資源・環境;ライフスタイル;都市環境の5つの研究分科会と特別ワーキング・グループを設けて、各部面から「環境首都関西」の形成方策を検討提言することとして実行された。この活動成果は「環境首都関西を目指して」をタイトルとして、平成6年7月5日に記者発表された。小生は環境100人委員会委員のひとりとして、その都市環境分科会の主査を務め、「持続可能な関西都市圏づくり(Sustainable Kansai Urban Region Project)」をもって関西づくりのデザインとする提言を行った。本稿においてその成果の一端を私なりに披露し、それが21世紀関西ビジョンのひとつの柱となることを期待したい。